お客様とのエピソードは沢山ございますが、特に悲しかったことがございます。
これからご結婚を控えて新居を探しにこられたお客様との間であった出来事です。
私と同い年であったという事もあり、お客様とも早い段階で打ち解けていき、マンションをお探しだったということでお洒落にリノベーションをして、お友達がうらやましがるお家を作りましょうと、打ち合わせや物件探しと、一回一回の接客がとても楽しいお時間でした。
物件を探し始め2ヶ月、ついにお客様も満足のいくピッタリの物件が見つかり、購入申込書を物件の担当業者さんにお送りしました。
私はお客様に『これで安心ですね!』と一言お話し、その日はお帰りいただきました。
私はお客様のためにしっかり仕事ができてよかったと思いました。
次の日に物件の担当業者さんから連絡が入り、お送りいただいた申込書の前に別の方から申込書をいただいてますとのことでした。
不動産は申込書を送った順番が優先的な番手になります。(2番手になってしまったということです)
私は申込書を送ったことに満足し、そこまで確認できなかったことに今更気づき、お客様にその事実をお伝えしました。
『高山さん、大丈夫って言いましたよね!』
その言葉にただただ謝るしかありませんでした。
もちろんのことお客様の落胆した声に自分自身が何をしてしまったんだと、そのときになって初めて後悔しました。
その後自分自身の後ろめたさからお客様とご連絡をとることはできませんでした。
確認しなくても大丈夫だろうという慢心が信頼してくださったお客様に対して、こんなに不幸なことをもたらせてしまったと思うと、なんてことをしてしまったのだろうと後悔だけが残りました。
お客様のことを一番に考えるということの大切さを、身にしみて考えるきっかけになりました。
また、しっかりとした情報、内容をお伝えすることの大事さと不動産仲介業者としての責任の重さも深く実感した出来事になりました。
私はその一件を深く反省し、二度とお客様の信頼を裏切ってはいけないということと、しっかりと確認、お調べをして事実をきちんとお伝えすることを常に考え行動するようになりました。
信頼してくださるお客様のために一生懸命できることをひとつでも多くやらせていただきます。
私と一緒に幸せなお部屋、お家探しをしましょう!
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